アルファードのジャッキポイントを解説!40系や30系の安全な位置

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アルファード(40系・30系・20系)の正しいジャッキアップ位置と車体を傷つけないための安全手順を解説するタイトル画像 アルファード
アルファードの正しいジャッキポイントと安全作業マニュアル【オートパーツらぼ・イメージ】

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アルファードのジャッキポイントを解説!40系や30系の安全な位置

こんにちは、オートパーツらぼのKAZUYAです。

2級自動車整備士として現場でレンチを握り、その後は部品商として数多くの整備工場やカーショップを回ってきましたが、冬前のスタッドレスタイヤへの履き替え時期になると、必ずと言っていいほど耳にするトラブルがあります。それが、ご自身でタイヤ交換をしようとして車体の下回りを曲げてしまったり、最悪の場合はジャッキが外れて車を落としてしまったりする事故です。

特にトヨタのフラッグシップミニバンであるアルファードは、車両重量が2トンを超える非常に重たい車です。軽自動車やコンパクトカーと同じ感覚でなんとなく下回りにジャッキを当ててしまうと、鉄板が簡単にグニャリと潰れてしまいますし、サイドステップの樹脂パーツをバキッと割ってしまう原因にもなります。あなたも、大切な愛車の下回りを覗き込んだときに「カバーばかりで、どこに当てればいいのかさっぱり分からない」と戸惑った経験はありませんか?

アルファードの車重は2トン以上あり軽自動車2台分に相当するため適当なジャッキ位置では車体破損や落下事故につながる警告図解
車両重量2トンを超えるアルファードのジャッキアップ時の危険性と注意点【オートパーツらぼ・イメージ】

この記事では、現行の40系から流通量の多い30系、そして20系まで、車載のパンタグラフジャッキを使う場合と、油圧式のガレージジャッキ(フロアジャッキ)で前後から一気に持ち上げる場合の正確な位置を、整備士の視点から分かりやすくお伝えします。あわせて、2トン超えの巨体を安全に支えるための道具選びや、作業前に絶対やっておくべき設定まで網羅しました。安全かつ確実に作業を終えるための手順書として、ぜひ最後まで役立ててください。

・40系・30系・20系アルファードのサイドおよび前後ジャッキポイントの正確な位置
・2トンを超える車体を安全に持ち上げるためのガレージジャッキとウマの選び方
・パワースライドドアのオフ設定など作業前に必須となる安全対策と準備手順
潰れや滑りを防ぐゴムパッドの活用法と世代ごとに異なるナット締め付けトルク

アルファードのジャッキポイントはどこ?世代別の位置

アルファードを持ち上げるための指定位置は、使うジャッキの種類によって大きく2系統に分かれます。1輪ずつ持ち上げる車載ジャッキ用の「サイド(側面)ポイント」と、ガレージジャッキで前輪2輪または後輪2輪を同時に持ち上げる「フロント・リア(前後中央)ポイント」です。まずは車体のどこを見ればその場所が見つかるのか、世代ごとの構造の違いも交えながら順番に見ていきましょう。

アルファードの車体を上から透過した図でサイド4箇所とフロント中央・リア中央の正しいジャッキポイント位置を示す全体図
アルファードのサイドおよび前後中央ジャッキポイントの全体配置図【オートパーツらぼ・イメージ】

車載工具を当てるサイドの切り欠き位置

パンク修理や1輪ずつのタイヤ交換で、車に積まれているパンタグラフジャッキを使う際に指定されているのが、車体側面のステップ下にある金属の耳(フランジ・サイドシル)部分です。この場所は40系、30系、20系といった世代を問わず、基本的な見つけ方はすべて共通しています。

まず車の横にしゃがみ込み、タイヤのすぐ後ろ(リアタイヤの場合はすぐ前)あたりの下回りを覗き込んでみてください。ボディの外側を覆っているサイドステップ(エアロパーツや樹脂カバー)のすぐ内側に、地面に向かって垂直に伸びている薄い鉄板の帯が走っています。この鉄板をずっと目で追っていくと、タイヤの中心からおよそ20cm〜25cmほど内側に寄ったあたりに、半円状や凹型にポコッとへこんだ「切り欠き(溝)」が2箇所並んでいるのが見つかるはずです。

この2つの切り欠きに挟まれた約5cmほどの範囲こそが、アルファードの重みを受け止めるために内部の鉄板が何重にも補強されたサイドの指定ポイントです。車載のパンタグラフジャッキの頭には最初から溝が彫られているため、この鉄板の突起をジャッキの溝に噛み合わせるようにセットして使います。

アルファードのサイドジャッキポイントはタイヤから約20cm内側の切り欠き2つに挟まれた補強鉄板であり下から目視確認する手順の図解
アルファードのサイドシルにある切り欠き(車載ジャッキポイント)の位置【オートパーツらぼ・イメージ】

【注意】切り欠き以外の鉄板や樹脂カバーには絶対当てない!

サイドシルの鉄板はどこでも同じように見えますが、切り欠きの間以外の場所は強度が足りません。少しずれた場所にジャッキを当てて2トン超の車重をかけると、鉄板が簡単に折れ曲がり、塗装が剥がれてそこから錆びてしまいます。また、モデリスタなどのエアロパーツを装着している車両では、この鉄板が手前の樹脂パーツに隠れて見えにくいことがあります。横からなんとなく差し込むのではなく、必ず頭を下げて裏側の金属の耳を目視で確認してから当ててください。

また、そもそも「車載ジャッキがどこに積まれているのか分からない」という方も少なくありません。アルファードの車載工具やジャッキは、荷室(ラゲッジルーム)の床下やサイドパネル内に収納されています。例えば40系や30系の場合、助手席側の3列目シートを一番前までスライドさせ、デッキボード(床板)を取り外すと、その下に工具袋とジャッキが固定されています(出典:トヨタ公式『アルファード 取扱説明書 タイヤの交換』)。いざという時に慌てないよう、明るい時間帯に一度取り出し方を確認しておくと安心ですよ。

アルファードの車載工具とパンタグラフジャッキの格納場所は助手席側3列目シートを前へスライドさせたラゲッジ床下であることを示す図解
アルファードの車載ジャッキと工具袋の収納場所(ラゲッジ床下)【オートパーツらぼ・イメージ】

ガレージジャッキ用のフロント中央位置

夏タイヤと冬タイヤの履き替えなどで4輪すべてを交換する場合、車載ジャッキで1輪ずつ4回も上げ下げするのは大変な重労働ですよね。そこで活躍するのが油圧式のガレージジャッキ(フロアジャッキ)ですが、これを使って前輪2輪を一度に持ち上げるためのポイントが、フロント中央の奥にあります。

フロント側のポイントは、前輪の左右の中心線を結んだあたり、エンジンの下を支えている「フロントサスペンションメンバー(クロスメンバー)」の中央にある金属の突起部分です。バンパーの正面から下を覗き込むと、黒い樹脂製のアンダーカバーが広く覆っていますが、その奥に一箇所だけ金属が露出して、丸みを帯びた台座のように少し下へ出っ張っている部分が見つかります。

アルファードのフロント中央ジャッキポイントはバンパー奥のサスペンションメンバー中央の金属台座であり周囲の黒い樹脂カバーを避けて当てる図解
アルファードのフロント中央ジャッキポイント(サスペンションメンバー突起)【オートパーツらぼ・イメージ】
世代 フロント中央ポイントの特徴と見つけ方 作業時の注意点
40系
(2023年〜)
アンダーカバーの開口部から金属の台座がはっきり見える。周囲の凹凸が整理されており、従来のモデルより比較的見つけやすい形状。 受け皿が周囲の黒い樹脂製アンダーカバーに干渉しないよう、中心に正確に当てること。
30系
(2015年〜2023年)
アンダーカバーとゴム製のフラップ(ラバーフラップ)の奥に「コの字型」の枠があり、その真ん中にふっくらと盛り上がった円形の金属突起がある。 位置がかなり奥まっているため、ジャッキのハンドルを上下させるストロークが取りにくい。スロープの併用が有効。
20系・10系
(2002年〜2015年)
エンジン下メンバー中央の丸い突起。経年によりサビや泥汚れで黒ずんでいる個体が多い。 過去の作業で突起が潰れて変形している車両があるため、皿が滑らないよう事前の清掃と確認が必須。

ここで整備士として一番強調しておきたいのが、フロントのジャッキポイントはバンパーの先端からかなり奥まった場所にあるという点です。特に30系はラバーフラップのさらに奥にあるため、地面に頭をつけるくらいの姿勢でライトを照らさないと、正確な位置が見えません。

さらに、短い家庭用のガレージジャッキだと、奥のポイントまで届いたとしても、ジャッキの本体がバンパーの下にすっぽり潜り込んでしまい、ハンドルを上下に動かすスペースがなくなってしまいます。無理にハンドルを動かそうとするとフロントバンパーの底を傷つけてしまうので、無理は禁物です。

リア中央で持ち上げる際のメンバー位置

続いて、後輪2輪を同時に持ち上げるためのリア側のガレージジャッキポイントです。こちらはフロント側に比べると、どの世代のアルファードでも比較的見つけやすい場所にあります。

車の真後ろから下を覗き込み、左右の後輪を結ぶラインの真ん中あたりを見てください。リアサスペンションを支えている分厚い鉄の塊(リアサスペンションメンバー/リアアクスルビーム周辺)の中央に、下に向かってボコッと突き出た金属の突起、あるいは四角い台座のような部分があります。これがリアの指定ポイントです。

アルファードのリア中央ジャッキポイントは後輪の間にあるサスペンションメンバーの金属突起でありハイブリッド車は奥のリアモーターや高電圧配線に注意することを示す図解
アルファードのリア中央ジャッキポイントとハイブリッド車の注意点【オートパーツらぼ・イメージ】

30系・40系(ダブルウィッシュボーン式)のリア

30系と現行40系は、リアサスペンションに「ダブルウィッシュボーン式」を採用しています。そのため、左右のアームを束ねる巨大な金属製のサスペンションメンバーが車体中央に鎮座しています。30系ではそのメンバーの真ん中に誰が見ても分かるような丸い出っ張りがあり、ここがジャッキポイントになります。一方、40系では30系ほど極端な突起ではなく、メンバーとフレームの繋ぎ目付近にフラットで頑丈な金属の受け面が作られています(出典:トヨタ公式『アルファード 取扱説明書 ガレージジャッキ』)。どちらもマフラーのタイコ(消音器)や遮熱板の近くにあるため、見間違えないよう金属の骨格部分であることをしっかり確認してください。

20系・10系(トーションビーム式)のリア

20系や10系の場合は、後輪のサスペンション構造が30系以降とは異なり、左右の車輪を1本の太い梁でつないだ「トーションビーム式」になっています。ただ、ジャッキを当てる位置の考え方は同じで、車体後方から覗き込んだ中央付近にある、フレームから下へ伸びた専用の金属突起(ジャッキアップ突起)に当てます。なお、20系などで車高を下げている(ローダウンしている)中古車では、輪止めや段差に擦ってこのリアの突起が曲がったり潰れたりしている個体を現場でよく見かけます。もし変形している場合は、ジャッキの皿が滑って大変危険ですので、無理に中央から上げようとせず、サイドのポイントを使うかプロに任せる判断をしてください。

◆KAZUYAのワンポイントアドバイス

ハイブリッド車(HEV)やE-Four(電気式4WD)、そして現行40系に追加されたPHEVには、リアのサスペンションメンバーの内側に後輪を駆動するための「リアモーター(トランスアクスル)」や高電圧ケーブルがぎっしり詰まっています。リア中央のメンバー突起からジャッキが奥へ滑ると、このモーターのアルミケースや配線を直撃してしまい、修理代が数十万円コースになることも珍しくありません。リアから上げる時は、ジャッキの皿が突起のド真ん中に乗っているか、タイヤが浮く直前にもう一度覗き込んで確認するクセをつけてくださいね。

40系と30系や20系での構造的な違い

「前の型のアルファードと同じ感覚で40系をジャッキアップしても大丈夫?」と疑問に思う方も多いでしょう。ジャッキを当てる「位置」そのものは大きく変わっていませんが、車体の骨格や重さ、そして足回りの構造には世代ごとに明確な違いがあり、それがジャッキアップ時の挙動に直結します。

まず押さえておきたいのが、現行40系における劇的なボディ剛性の向上と重量の増加です。40系ではTNGAのGA-Kプラットフォームをミニバン用に最適化し、構造用接着剤などをふんだんに使うことで、従来の30系に比べてボディ剛性を約50%も高めています。その結果、ジャッキで車体の一箇所を持ち上げたときに、30系や20系よりも「ボディがねじれにくく、反対側のタイヤまで早く一緒に浮き上がりやすい」という特徴があります。

一方で、車両重量は世代を追うごとに重くなっています。20系の2.4Lガソリン車であれば車両重量は1,800kg〜1,900kg台でしたが、30系では2,000kg〜2,200kg台が中心となり、現行40系ではガソリン車のZでも2,060kg以上、ハイブリッド(HEV)では約2,100kg〜2,290kg、さらに大容量リチウムイオンバッテリーを床下に積むPHEV(プラグインハイブリッド)になると、車両重量だけで約2,470kg(ほぼ2.5トン!)に達します。

アルファードの40系・30系・20系における世代別の車両重量の違いとフロント中央ジャッキポイントの見え方を比較した一覧図解
アルファード40系・30系・20系の車両重量とフロントジャッキ位置の比較【オートパーツらぼ・イメージ】

つまり、20系の時に使っていた小型のジャッキをそのまま40系に流用しようとすると、重さに耐えきれず油圧が抜けたり、ジャッキのフレーム自体が歪んで転倒したりするリスクが跳ね上がるということです。また、40系からはタイヤを固定しているハブボルトの太さが従来のM12からM14へと太くなり、締め付けトルクも大きく変更されています(詳しくは後半の章で解説します)。世代が変われば必要な道具のスペックも変わる、という点をまずは頭に入れておいてください。

絶対に当ててはいけない下回りのNG箇所

正しいジャッキポイントを知ることと同じくらい大切なのが、「ここには絶対にジャッキを当ててはいけない」というNG箇所を知っておくことです。アルファードの下回りは、空力性能や静粛性を高めるために大部分が黒いプラスチック(樹脂)のカバーやフェルト状の吸音材で覆われています。パッと見て平らで当てやすそうに見える場所ほど、実は脆い部品だったりするんです。

現場で実際にあった失敗例をもとに、絶対に避けるべき5つのNG箇所をまとめました。

アルファードの下回りでジャッキ厳禁な樹脂製アンダーカバー・オイルパン・ラジエーターサポート・ロアアーム・高電圧バッテリーの5箇所と破損リスクの図解
アルファードの下回りで絶対にジャッキを当ててはいけない5つのNG箇所【オートパーツらぼ・イメージ】

【厳選】アルファードの下回りでジャッキ厳禁な5箇所

1. 樹脂製アンダーカバー・フロアパネル
フロントバンパーの下や車体中央の床面を覆っている黒いカバーです。裏側に鉄板はなく、中空になっています。ここにジャッキが少しでもかかると、バキバキに割れるだけでなく、その上にある冷却ホースや配線を押し潰してしまいます。

2. エンジンのオイルパン・CVT/トランスミッションのケース
フロントメンバーのすぐ隣にある、エンジンオイルや変速機のオイルが溜まっている金属の容器です。金属製なので頑丈そうに見えますが、車重を支える強度は一切ありません。ここを突くと底が凹んでオイル漏れを起こし、最悪の場合エンジンが焼き付いて廃車コースになります。

3. ラジエーターのロアサポート(コアサポート下部)
フロントバンパーのすぐ裏にある横方向のフレームです。フロントのジャッキポイント(かなり奥)と勘違いして手前のここに当ててしまう人が非常に多いのですが、ここを曲げるとラジエーターやエアコンのコンデンサーが破損し、冷却水が噴き出します。

4. サスペンションのロアアームやトーションビームのパイプ部
足回りのアーム類は走行中の衝撃を受け止める部品であり、下から点で突き上げられる力には対応していません。アームがわずかに曲がるだけでホイールアライメント(タイヤの角度)が狂い、車がまっすぐ走らなくなったり、タイヤが異常に片減りしたりします。

5. ハイブリッド/PHEVの駆動用バッテリーケース・高電圧配線
車体中央の床下(特に40系PHEVやHEV)には、高電圧のバッテリーパックやオレンジ色の高電圧ケーブルが配置されています。ここにジャッキやウマを誤ってかけると、感電や車両火災につながる重大な事故になりかねません。

特にフロント側をガレージジャッキで上げる際、トヨタの取扱説明書でも「ジャッキの受け皿が車両下部の樹脂カバーにかかっていないことを必ず確認する」と強く警告されています。ジャッキの皿が金属の突起だけにしっかり当たっているか、周囲のカバーのフチを噛んでいないか、ライトで照らして100%の確信が持てるまでポンプを漕ぎ始めないようにしましょう。

アルファードのジャッキポイントへ安全に当てる手順

アルファードのジャッキポイントの位置が正確に把握できたら、次は「どうやって安全に車体を持ち上げ、作業を行うか」という実践の手順と道具選びに移ります。何度も繰り返しますが、アルファードは2トンを超える重量級ミニバンであり、しかも全高が1,935mm〜1,945mmと背が高く、重心も高い車です。ちょっとの傾きや油断が大きな事故につながるため、プロが現場で徹底している安全手順をそのまま取り入れてください。

2トン超の車重に耐えるジャッキの選び方

DIYでアルファードのタイヤ交換などをするために新しくガレージジャッキ(フロアジャッキ)を購入する場合、あるいは手持ちのジャッキが使えるか判断する場合、見るべき基準は「最大荷重(能力)」と「最高地上高(揚程)」の2つです。

よく「車は2.2トンだけど、持ち上げるのは片側(または前後どちらか)だけだから、2トン用のコンパクトなジャッキでも上がるよね?」という質問を受けます。確かに、物理的に持ち上がるかだけで言えば、2トンや2.25トンのジャッキでも持ち上がります。しかし、整備士としての結論をはっきり言うと、アルファードには「3トン(少なくとも2.5トン以上)」のガレージジャッキを選ぶべきです。

なぜなら、市販の安価な2トンジャッキは、コンパクトカーやセダン向けに設計されているため、本体自体の横幅が狭く、アーム(腕)も短いからです。これでアルファードのような重くて背の高い車のフロント中央を持ち上げると、ジャッキの油圧シリンダーに限界近い負荷がかかるだけでなく、少し地面が傾いていたり風で車体が揺れたりしただけで、ジャッキごと横倒しになる危険があります。実際に2トンジャッキでミニバンを上げていてジャッキがねじれて倒れたという事例は後を絶ちません。

アルファードの転倒事故を防ぐため最大荷重3.0トン以上・最高位460ミリ以上・最低位100ミリ以下のガレージジャッキを選ぶ基準の図解
アルファードのタイヤ交換に適した3トンガレージジャッキの選び方と基準【オートパーツらぼ・イメージ】
チェック項目 アルファードに推奨されるスペック 理由・選ぶ際のポイント
最大荷重(能力) 3.0トン以上
(最低でも2.5トン以上)
40系PHEV(約2.47t)やHEV(約2.2t)の前後一括上げでも余裕があり、本体のシャシー幅が広く横揺れに耐えられるため。
最高位(上がる高さ) 460mm〜500mm以上 アルファードはサスペンションのストローク(伸びる量)が長いため、380mm程度しか上がらない小型ジャッキだとタイヤが地面から浮ききらないことがある。
最低位(皿の低さ) 100mm以下(ローダウン対応) 純正車高でもエアロ装着車や、奥まったフロント中央ポイントへ差し込む際に、アーム全体が低いローダウンジャッキの方がバンパーに当たらず作業しやすい。

特に見落としがちなのが「最高位(どこまで高く持ち上げられるか)」です。ミニバンの足回りは乗り心地を良くするためにバネが長く作られており、ジャッキでボディを持ち上げても、しばらくの間はバネがビヨーンと伸びるだけで、タイヤは地面にくっついたまま離れません。最高位が350mm〜380mm程度の軽自動車・普通車用ジャッキだと、ジャッキを限界まで上げきってもタイヤがギリギリ浮かない、あるいは外せても空気の入った新しいタイヤが入らない、という事態に陥ります。

これから道具を揃えるなら、カー用品店や工具専門店、または通販で手に入る3トン対応のローダウンガレージジャッキを選んでおけば、アルファードの巨体でも余裕を持ってスムーズに持ち上げることができますよ。

大橋産業(BAL)3tローダウンガレージジャッキ(No.1339等)

※購入前に「最大荷重3.0t以上」「最高位460mm以上」を満たしているか必ずご確認ください。スチール製は本体重量が約30kg前後あるため、持ち運びやすさを重視する場合はアルミ+スチールハイブリッドモデルも候補になります。

溝付きゴムパッドとスロープの活用法

適切なガレージジャッキを用意したら、あわせて必ず揃えておきたい補助アイテムが「ジャッキ用のゴムパッド(アダプター)」と「カースロープ」の2つです。これらは作業を楽にするだけでなく、愛車のジャッキポイントを傷や変形から守るために欠かせない道具になります。

鉄板の耳を保護する「溝付きゴムパッド」

ガレージジャッキの金属の受け皿(サドル)は、そのままでは王冠のようにギザギザの突起がついています。この金属の皿をそのままアルファードの下回りに当てると、金属同士が擦れて防錆塗装が剥がれ、そこから赤サビが発生する原因になります。特にサイドのジャッキポイント(薄い鉄板の耳)にガレージジャッキの平らな金属皿を直に当てると、一発で耳がグニャッと折れ曲がってしまいます。

そこで使うのが、ジャッキの皿の上に載せる分厚い硬質ゴム製のパッドです。前後中央のポイント(丸い突起やメンバー)に当てるならフラットなゴムパッド、サイドの切り欠きポイントにガレージジャッキを当てるなら、中央に深いスリット(溝)が入った「溝付きゴムパッド(サイドシルアダプター)」を使用します。溝の部分で鉄板の耳を逃がしつつ、その奥の平らなフレーム面で荷重を受け止める構造になっているため、耳を一切潰さずに持ち上げることができます。

奥まったフロントへ届かせる「カースロープ」

前半でお伝えした通り、アルファードのフロント中央ジャッキポイントは非常に奥まった場所にあります。特にモデリスタなどのフロントスポイラー(エアロ)を組んでいる車両や、少し車高を下げている車両では、ジャッキを差し込もうとしてもバンパーが邪魔をして入らないケースが多々あります。

そんな時に重宝するのが、前輪で乗り上げて車体の前側を5cm〜7cmほど高くできる樹脂製の「カースロープ(ローダウンスロープ)」です。前輪をスロープに載せるだけで、下回りの空間がグッと広がり、奥にあるジャッキポイントが目視しやすくなるだけでなく、ジャッキのハンドルを上下させる角度もたっぷり確保できるようになります。30系や40系でフロントから一括ジャッキアップをするなら、スロープがあると作業効率と安全性が劇的に変わりますよ。

リジッドラックと輪止めによる固定手順

ここからが安全面で最も重要な話です。ガレージジャッキや車載ジャッキは、あくまで「車体を持ち上げるための道具」であって、「持ち上げた状態を維持する道具」ではありません。

油圧ジャッキは内部のゴムパッキン(Oリング)ひとつで油の圧力を支えているだけなので、前触れもなく急に圧が抜けて車体がドスンと落ちてくることがあります。また、車載のパンタグラフジャッキは接地面積が手のひらサイズしかないため、固いホイールナットを緩めようとして車体に横方向の力をかけた瞬間、いとも簡単にパタンと倒れます。

そのため、前後2輪を同時に持ち上げる場合はもちろん、車体の下に手や足を入れる可能性がある作業では、必ず3トン対応のリジッドラック(通称:ウマ・ジャッキスタンド)を使って車体を固定してください。

エマーソン 3t対応リジッドラック・ジャッキスタンド(EM-104等)

※アルファードのサイドシル(鉄板の耳)にかけるため、受け皿に「溝付きゴムパッド」が付属しているモデルを選ぶと車体を傷つけません。必ず2脚セット・耐荷重3.0t以上のものをご使用ください。

【プロ直伝】ガレージジャッキとウマを使った安全なリフトアップ手順

手順1:固く平らなコンクリート路面を選ぶ
砂利道や土の上、傾斜のある駐車場での作業は厳禁です。また、夏場のアスファルトは2トン超の荷重がジャッキの小さな鉄輪(キャスター)に集中すると、アスファルトにメリメリと沈み込んでジャッキが傾くことがあります。アスファルト上で作業せざるを得ない場合は、ジャッキの下に丈夫な鉄板などを敷いて荷重を分散させてください。

手順2:持ち上げない側のタイヤに「輪止め」を噛ませる
フロントを持ち上げるなら後輪の後ろ側に、リアを持ち上げるなら前輪の前側に、必ずゴム製などの輪止め(タイヤストッパー)を隙間なく押し当てます。特にリアを持ち上げると、パーキングブレーキが効いている後輪が地面から浮いてしまうため、輪止めがないと車体が前へ転がり出して大惨事になります。

手順3:ジャッキアップ前にホイールナットを「ほんの少し」緩めておく
タイヤが地面に接地して回らない状態のときに、十字レンチやスピンナーハンドルを使って、すべてのナットを半回転(約180度)だけ緩めておきます。タイヤが浮いてから固いナットに全体重をかけると、車体が揺れて危険だからです(この時点では絶対にナットを外しきらないでください)。

手順4:中央ポイントで持ち上げ、サイドにウマをかける
フロント(またはリア)の中央ポイントにガレージジャッキを当て、タイヤが地面から5cmほど浮くまで持ち上げます。その後、左右のサイドジャッキポイント(切り欠き部分)の下に、溝付きゴムラバーを付けたリジッドラック(ウマ)を同じ高さに合わせて配置します。

手順5:ジャッキをゆっくり下ろし、ウマに車重を預ける
ガレージジャッキのバルブをほんの少しずつ緩め、車体をゆっくり下ろして左右のウマの上に完全に載せます。ウマにしっかり車重が乗ったら、念のため車体を軽く手で揺すってグラつきがないか確認してください。外したタイヤを車体の下(サイドシルの下あたり)に寝かせて入れておくと、万が一ウマが外れた際の命綱(最後の砦)になります。

作業前に必須のパワースライドドア設定

アルファードのような最新の高級ミニバンならではの注意点として、作業を始める前に運転席まわりで必ずやっておかなければならないスイッチ操作があります。これを忘れると、車体が歪んだり、電装品の思わぬ誤作動に巻き込まれたりします。

まず1つ目は、「パワースライドドア(電動スライドドア)とパワーバックドアの機能をオフにする」ことです。トヨタの公式取扱説明書でも、ジャッキアップ前の必須事項として明記されています。なぜなら、ジャッキアップしている最中に家族がうっかりドアを開けようとしたり、ポケットの中のスマートキーのボタンが押されて電動ドアが勝手に動き出したりすると、ドアの重みで車体のバランスが崩れるほか、わずかにしなったボディの状態で電動モーターが無理やりドアを閉めようとして、ドアの建て付けやロック機構を破損させる恐れがあるからです。40系や30系では、運転席のハンドル右下付近(または天井のオーバーヘッドコンソールやメーター内の車両設定画面)にある「PWR DOOR OFF」スイッチを押して、電動機能を停止させておきましょう。

2つ目は、「ユニバーサルステップ(電動ステップ)やオートアラームへの配慮」です。サイドステップの下から自動でせり出してくるユニバーサルステップ装着車の場合、ジャッキやウマをサイドにかけている状態でドアを開けると、ステップが飛び出してジャッキに激突し、ステップのリンク機構が壊れてしまいます。作業中は絶対にドアの開閉をしないこと、そしてエンジン(ハイブリッドシステム)は完全に停止(OFF)し、シフトを「P」、電動パーキングブレーキが確実にかかっていること(赤いインジケーターの点灯)を確認してから車外へ出るようにしてください。

◆KAZUYAのワンポイントアドバイス

車高調やエアサスを組んでいるカスタム車両のオーナーさんは、もうひとつ注意が必要です。特に社外のエアサスペンションを装着している場合、車高を自動で一定に保つレベリング機能が働いていると、ジャッキで車体を持ち上げた際に「車高が上がった!」とセンサーが勘違いして、エアバッグから空気を全部抜いてしまうことがあります。そうなるとジャッキを下ろした時に車体が地面にベタ落ちしてジャッキが抜けなくなりますので、エアサス車は必ずメンテナンスモード(制御オフ)にしてから上げてくださいね。

タイヤ交換後の締め付けトルクと注意点

無事にジャッキアップしてタイヤの付け替えが終わったら、最後の仕上げであるホイールナットの締め付けと、ジャッキダウン後の初期設定を行います。ここで最も気をつけたいのが、世代によってホイールナットの「種類」と「規定締め付けトルク」がまったく違うという点です。

30系までのアルファード(20系・10系を含む)と、2023年に登場した現行40系では、ハブボルトの太さとナットの座面形状が根本から変更されています。30系から40系へ乗り換えた方が、昔の知識のまま作業すると大変危険ですので、以下の表で違いをしっかり確認してください。

項目 40系アルファード(現行) 30系・20系・10系アルファード
ハブボルトのサイズ M14 × P1.5 M12 × P1.5
純正ナットの座面形状 球面座(R14) 平面座(ストレートナット)
規定締め付けトルク(目安) 140 N・m(約14.3 kgf・m) 103 N・m(約10.5 kgf・m)
使用するソケットサイズ 21mm(社外ナットは異なる場合あり) 21mm(社外ナットは異なる場合あり)

ご覧の通り、30系まではトヨタ車おなじみの「103 N・m(ニュートンメートル)」でしたが、40系では車重の増加や剛性アップに伴い、ボルトがM14へと太くなり、規定トルクも「140 N・m」へと大幅に引き上げられています。もし40系を昔の感覚で103 N・mで締めてしまうと、締め付け力不足で走行中にナットが緩み、脱輪事故に直結します。逆に、30系を140 N・mで締め付けると、M12のハブボルトが伸びてねじ切れてしまいます。

また、40系の純正アルミホイールは「球面座」という丸みを帯びたナットを採用しています。社外品のスタッドレスタイヤセットなどに履き替える際、その社外ホイールが「60度テーパー座」の仕様であれば、純正ナットをそのまま使い回すことは絶対にできません(座面が合わず緩みます)。社外ホイールでもトヨタ純正球面ナット対応モデルなのか、別途テーパーナットが必要なのか、必ず事前に確認してください。なお、30系と40系の純正ホイールの違いや仕様については、当サイトの別記事「アルファード純正ホイール買取相場!40系・30系を徹底解説」でも詳しく触れていますので、ホイールの扱いで迷った際は参考にしてみてくださいね。

ナットの本締めは、ジャッキを下ろしてタイヤが地面に接地した状態で、対角線順(星形を描く順番)に2〜3回に分けて行います。手ルクレンチ(手の感覚)や足でレンチを踏んで締めるのは論外ですので、必ず140 N・mまで測定できる自動車タイヤ交換用のトルクレンチを使って、「カチッ」と音がするまで正確に締め付けてください。

エマーソン 140N・m対応 自動車用トルクレンチ(EM-29等)

※40系アルファード(140N・m)に使用する場合は、測定範囲の上限が140N・m以上(例:40〜200N・m対応の「EM-29」等)のモデルを必ず選んでください。上限130N・mの小型トルクレンチでは40系の規定トルクに届きません。また、純正ホイール用の「21mmソケット」が付属しているかもあわせてご確認ください。

【補足】タイヤ交換後に忘れがちな2つのケア

1. 空気圧の点検とTPWS(タイヤ空気圧警報システム)の初期化
数ヶ月保管していたタイヤは必ず空気が抜けています。指定空気圧(運転席ドアを開けた開口部のラベルに記載。40系では230〜240kPa前後など仕様により異なります)に調整したあと、空気圧センサー装着車はメーター内の設定画面からTPWSの初期化(リセット)を行ってください。

2. 100km走行後の増し締め確認
アルミホイールは装着して少し走ると馴染みが出るため、交換から50km〜100kmほど走行したタイミングで、もう一度トルクレンチを当てて緩みがないか点検すると万全です。もし作業後に走ってみて下回りから「コトコト」「ポコポコ」といった聞き慣れない音がする場合は、ナットの緩みやジャッキアップによるアンダーカバーの干渉なども考えられます。異音の見分け方については「アルファードのポコポコ音は故障?原因の見分け方と安全な対処法」でも詳しく解説していますので、少しでも違和感を覚えたら無理に走らず点検してください。

◆KAZUYAのワンポイントアドバイス

ここまでの手順を読んで、「3トンジャッキやウマ、スロープ、トルクレンチを全部揃えるのは大変そうだな…」「やっぱり2トン超えの車を自分で上げるのはちょっと怖いかも」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。実はそれ、とても正常で賢明な感覚なんです。アルファードのタイヤは1本あたり25kg〜30kg近くあり、持ち上げてハブに合わせるだけでも腰を痛めやすい重労働です。道具を一から揃える初期費用や保管場所、そして万が一の怪我や車両破損のリスクを考えると、タイヤ専門店の交換サービスや出張交換、あるいは最初からネット通販で購入して提携取付店へ直送する仕組みを使った方が、結果的に安上がりで安心なケースもたくさんあります。ご自身の環境に合わせて、無理のない方法を選んでくださいね。

【参考】重いタイヤを運ばずプロに任せるなら(通販+提携店直送サービス)新しくスタッドレスタイヤや夏タイヤを購入して履き替える場合、自宅近くの提携整備工場やガソリンスタンドへタイヤを直送し、そのままネットで作業予約まで完結できるサービスも便利です。

  • ・TIREHOOD|タイヤフッド(全国オートバックスや提携ガソリンスタンド等で取付予約が可能)
  • ・オートウェイ(全国「タイヤピット」加盟の整備工場へ直送・一律工賃で交換が可能)

※40系アルファード(M14ボルト・140N・m・球面座ナット)や空気圧センサー(TPWS)装着車に対応しているか、予約画面にて事前に取付店舗の条件をご確認のうえご利用ください。

アルファードのジャッキポイントに関するよくある質問(FAQ)

Q1. アルファードとヴェルファイアのジャッキポイントは同じ場所ですか?

A. はい、基本的に同じ位置です。20系、30系、そして現行の40系ともに、アルファードとヴェルファイアは基本骨格(プラットフォーム)や足回りの構造を共有しているため、サイドの切り欠き位置も、フロントおよびリア中央のガレージジャッキポイントも共通しています。ただし、40系ヴェルファイアのZ Premierなどに採用されているフロントのパフォーマンスブレース(補強バー)や、エアロパーツの形状によって下回りの見え方が少し異なる場合があるため、必ず金属の台座部分を目視で確認してからジャッキを当ててください。

Q2. サイドのジャッキポイントの耳(鉄板)が少し曲がってしまったのですが、そのまま使えますか?

A. 大きく折れ曲がっている場合や、亀裂が入っている場合はそのままジャッキをかけるのは危険です。曲がった部分に再度ジャッキをかけると、鉄板が完全に倒れ込んでジャッキが外れる原因になります。軽微な曲がりであれば、モンキーレンチやプライヤーに布を当てて慎重に元の垂直状態へ戻し、剥がれた塗装面にタッチアップペンや防錆スプレーを塗ってサビ止め処置をしてください。変形が激しい場合は無理にサイドで上げず、前後中央のガレージジャッキポイントを使うか、板金工場や整備工場に相談することをおすすめします。

Q3. 車載のパンタグラフジャッキを使って、冬タイヤへの4輪交換を毎年やっても大丈夫でしょうか?

A. トヨタの車載パンタグラフジャッキは、あくまで外出先でのパンク応急修理など「非常用」として設計されています。ネジ山に強い負荷がかかる構造のため、2トンを超えるアルファードで毎年春と秋に計8回も上げ下げを繰り返すと、ネジ山が摩耗して焼き付いたり、わずかな傾斜でジャッキが倒れたりするリスクが高まります。毎年ご自身で履き替えを行うのであれば、安全面と作業の負担軽減のためにも、3トン対応の油圧式ガレージジャッキとリジッドラック(ウマ)を用意されることを強く推奨します。

Q4. 40系アルファードのPHEVやハイブリッド(HEV)でも、ガソリン車と同じようにジャッキアップできますか?

A. 指定されているジャッキポイントの位置(サイド4箇所、フロント中央、リア中央)はガソリン車もHEV・PHEVも共通です。ただし、HEVやPHEVは車両重量が非常に重く(PHEVは約2.47トン)、床下に大容量の駆動用バッテリーや高電圧ケーブル、リアモーターが搭載されています。ジャッキが滑って指定ポイント以外の床下やモーターケースに当たると重大な破損や感電リスクにつながるため、ガソリン車以上に受け皿の位置合わせとゴムパッドの使用を徹底してください。

Q5. モデリスタなどのエアロパーツが付いていてジャッキが入りません。どうすればいいですか?

A. エアロパーツ装着車は地上高が低くなっているため、そのままではガレージジャッキのアームがスポイラーに干渉しやすくなります。この場合は、まず樹脂製の「カースロープ(ローダウンスロープ)」にタイヤを乗り上げさせて、車高を5〜7cmほど稼いでからローダウン対応のガレージジャッキを差し込むのが最も確実で安全な方法です。角材やレンガをスロープ代わりに使うと、乗り上げた瞬間に割れたり弾け飛んだりしてエアロを直撃する危険があるため、必ず自動車専用のスロープを使用してください。

アルファードのジャッキポイントと作業のまとめ

今回は、アルファードのジャッキポイントの位置と、2トンを超える車体を安全に持ち上げるための手順や道具選びについて解説しました。最後に、作業前に必ず思い出してほしい重要ポイントを振り返っておきましょう。

アルファードのジャッキアップ作業前に守るべき3トン以上ジャッキの使用や切り欠きの目視確認など安全作業の要点をまとめた図解
アルファードを安全にジャッキアップするための重要チェックリストまとめ【オートパーツらぼ・イメージ】
  • サイドのジャッキポイント:タイヤの少し内側、サイドシルの下端にある「2つの切り欠き(溝)」に挟まれた補強部分。溝付きゴムパッドの併用が鉄則。
  • フロント中央のポイント:前輪の中心線を結んだ奥、サスペンションメンバー中央の金属の突起(台座)。周囲の樹脂製アンダーカバーに皿がかからないよう注意。
  • リア中央のポイント:後輪の真ん中にあるリアサスペンションメンバー中央の突起・台座。HEVやE-Four、PHEVはすぐ近くのリアモーターに当てないよう慎重に位置合わせをする。
  • 使用する道具の基準:車重が2.0〜2.5トン級になるため、3トン対応のローダウンガレージジャッキ(最高位460mm以上目安)と3トン用リジッドラック(ウマ)、輪止めを必ずセットで使う。
  • 作業前後の必須チェック:ジャッキアップ前に「パワースライドドア(PWR DOOR OFF)」を必ずオフにする。タイヤ装着後の規定締め付けトルクは、30系以前が103 N・m、現行40系が140 N・m。

ご自身で愛車のメンテナンスやタイヤ交換を行うのはとても楽しい時間ですが、それもすべて「安全」が確保されていてこそです。この記事でお伝えした数値や手順はあくまで一般的な目安となりますので、実際に作業される際は、必ずお手元の車両に備え付けられているトヨタ公式の取扱説明書をご確認いただき、ご自身の責任において安全第一で進めてください。

もし下回りを覗き込んでみて「ポイントがサビて変形している」「手持ちのジャッキでは高さや能力が足りない」「140 N・mで正確に締める工具がない」と少しでも不安を感じた場合は、決して無理をせず、ディーラーやタイヤ専門店、認証整備工場などの専門家へ作業をご依頼くださいね。大切なアルファードとあなた自身の安全を守りながら、快適なカーライフを楽しんでいきましょう!

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